接種を終えたきのこは培養室へ。
きのこの菌糸を成長させる工程でして…ここの

▲この培養室で約50,000本のビンが培養中。

室温23度、湿度約60%で培養から熟成へ。普段は灯りはついてなくて真っ暗です。100日かけてビンの中で菌糸を育てます。
茶色だったおがくずなどの培地は、菌糸が伸びると白くなっていきます。
きのこは施設の中で作るし、花は咲いたりしないのであまり季節感はない仕事だけれど、まあ、こんな風に菌糸がビンに回っていくのを見るのが、小さな楽しみでもありますなあ。
この間、新米農家の仕事は温度と湿度に気をつけることでありまして…
今頃、真っ暗な培養室の中で、植物で言えば「根」のきのこ菌が培地に回っていきます。
あ、でも暗闇の中で「根を回す」、それは人間のやることで、だって一緒に「手」を回しますからね。
きのこには「手」はありませんから。
きのこ菌は雑菌が入ればやられたりしますし、環境をきちんとすれば、素直にゆっくりゆっくりと熟成していくのであります。
2022.2.1
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